この本は、こんなに人におすすめ♪
・本を読んでも頭に入らなくて困ってる
・よく本を読むけど、読んだ内容を上手く説明できない
・一冊の本を読み切ることができない

月に10冊ほど本を読む。学んだ知識を忘れない方法があると知って気になったから。
- 記憶に残る読書法を知ることができる
- 運命の本に出逢う確率が高まる
慶應義塾大学理工学部物理情報工学科卒業。人の心をつくることに興味を持ち、人工知能記憶材料系マテリアルサイエンスを研究。英国発祥のメンタリズムを日本のメディアに初めて紹介し、日本唯一のメンタリストとして数百のTV番組に出演。その後、活動をビジネスおよびアカデミックな方向へと転換し、企業のビジネスアドバイザーやプロダクト開発、作家、大学教授、人気YouTuberとして活動中。日々インプットした膨大な情報・スキルを独自の勉強法で体得し、驚異的な成果をあげ続けている。著書は累計330万部。『自分を操る超集中力』『人を操る禁断の文章術』『知識を操る超読書術』(すべてかんき出版)、ほかヒット作多数。
引用;メンタリストDaiGo プロフィール
研究結果からフェイクだと判明

2016年にカルフォルニア大学の研究チームが過去145の研究データから「速読は可能なのか?」を調べた。
研究結果によると
・読むスピードを上げると、読んだ気になるだけで内容の理解度はむしろ下がる
・読書のスピードと時間を決める要素の中で、目の動きや周辺視野が占めるのは10%以下しかない
引用「超読書術」p.28
速く読んだとしても、得られるのは知識の定着ではなく、「たくさん読めた♪」という感覚のみになります。
知識が身につかないのでもったいないです。
拾い読み(スキミング)をすればいい

2010年にオハイオ州立大学が一卵性双生児、二卵性双生児を対象に、本を読む力と遺伝子の関係を調査したところ「文章を読むスピードに関しては4分の3が遺伝子で決まる」という結果が出た。
引用「超読書術」p31
生まれつき本を速く読む能力がなくても、「拾い読み」というテクニックを試すことで叶えることができます。

拾い読みの手順だよ♪
①表紙・帯を読む
タイトルやキャッチコピー読み、本の要点を掴む
②目次を読む
「知りたい」「まだ知らない!」と思った章や見出しを探す
③気になる1つの章を読む
自分のレベルと照らし合わせる
知っている・知らないが半々くらい
引用「超読書術」p.35
アリゾナ大学の研究結果では、8割程度スラスラ読むことができ、2割の引っかかりがあるレベルが読み続けるモチベーションを維持するのに適した難易度だといわれている。
引用「超読書術」p.38
本の中身を読んだ時に「意味不明すぎて無理」となったら、パタンと閉じる本になります。
反対に「あっ、これわかる!でも、この部分は知らなかったな」など、すでに知っている内容に加え、意外性があったのなら、今、あなたに必要な本だといえます。

英誌「エコノミスト」が、「過去10年間で最も影響力のある経済学者」と評し、読書家としても知られるタイラー・コーエンは「読めば読むほど、一冊あたりの情報価値は低下する」と発表している。
引用「超読書術」p.49
わたしは、最近、同じ作家さんの自己啓発本を100冊読破しました。
100冊読み切って感じたことは、本のタイトルが変わっても、伝えたい事実、本質は同じであるという点です。
言葉の言い回しが変わっただけであり、伝えたいメッセージは一貫しているのだなと分かりました。
読み始めて1冊、2冊の時は新鮮に読めていましたが、段々と「あ!この内容ってこの本にも書いてあったな!」と重複している箇所を何度も見つけました。
本は大量に読む必要はなく、ほしい知識がはっきりしているなら、少ない冊数でも多くの知識を得られるという意味を実感することができました。

できれば、手に取った本が運命の本であって欲しいと願うことは毎回ありますが、現実「今はいいかな‥」とパタリと本を閉じることもあります。
良い本かどうか考えるというよりも、その本に書かれてある内容が「自分がほしい知識」なのか考えることが読書の成果を上げる秘訣になります。
だからこそ、目次を拾い読みして、欲しい知識があった場合読み進めるようにするといいです♪
そしてブログでもノートでもいいので、学んだことをアウトプットするまでをセットでします!
そうすることで、学びの記憶を強化することにつながります。
「なぜこの本を読むのか」3行メモをする

200冊ほど読破してから、「別の本が気になるから、ちょっと読んでみよ♪」と思い、一冊を読み切ることがむずかしくなりました。
一冊を読み通す力を鍛えるためにも、読む前に
- どうしてその本を読むのか
- この本から何を得たいのか
- 今の自分がトライできることはどこの部分か
買った本の興味や関心を失わないためにもスマホのメモ機能にメモをしています。
そして、メモをしつつ読書をしています。
今、あなたが読んでくれているこの記事も、読書をしながら書いたものです。
ずっと読んでいて、特に集中力が途切れてるなと感じた時は、この3行メモを見返しています。
そうすることにより、「この本からこういう知識を得たいから読んでるんだよな!」とモチベを上げていくことができます。
脳は一つのことを意識すると、無意識のうちにそれに関する情報を集め、認識するようになる。
心理学で「カラーバス効果」と呼ばれる現象を、読書にも活かすことができます♪
引用「超読書術」p.92
好奇心のギャップに気づく

「好奇心を強くくすぐられた時、脳内ではモチベーションと記憶に関する部位が活性を高め、興味対象のみならず、その状態のうちに提示された情報に関しては、たとえ興味がないものであっても記憶に定着させようとする」
引用「超読書術」p.96
この研究結果からも、脳が記憶力を最も高めるのは、好奇心を刺激された時だといえます。
なので、自分が今持っている知識と、本に書かれてある未知の知識の差を意識することによって好奇心を刺激することができます。
本を読むのを諦めた理由を分析する

わたしも本を読み始めたのに、「あれ、なんか読むのもう無理‥」となった本も何冊かあります。
そこでなぜ読み進めなかったのかを分析すると、何が原因なのか知る手助けになります。
- 読むのに必要な時間が確保できない
- 集中力持たない
- 読むスピードがなかなか速くならない
- ボキャブラリー不足
- 本のどの部分に集中すべきか選べない
- 新しい理論、細かい情報を理解できない
- メインのポイントと議論のポイントが掴めない
- エビデンスの価値が測れない
- 本の内容を理解するための背景知識や経験がない
- 馴染みのない分野である
体験談ですが、本が読めないときって大抵、複数の原因が重なり合っています。
2つ3つほど原因があった場合、一つずつ丁寧に対策をとることで本を読み進める抵抗感を減らすことができます。
本書を読む前は、「速読・多読・選書」が正しい読書だと思っていました。
しかし、科学的視点から見て、それが間違いであることを知りました。
例えば「速読」にとらわれると内容が置き去りになる。
「多読」を目指すと目的を見失う。
「選書にこだわる」と都合のいい本ばかり読み思考の偏りがみられることを知りました。
これからは、拾い読みをして今の自分に必要な本を「選ぶ力」を鍛えていきたいと思います。